キャンバスとは油絵の画布です。このクラスは油絵ではないですが絵を描くのに適した何もないGUIコンポーネントです。jpg画像を貼り付けたり、自分で描画をすることもできます。例えば8-7の例題でのお絵かきはこのCanvasクラスを使用しています。
また、自分オリジナルのコンポーネントを作る場合はこのクラスのサブクラスとして使うこともできます。例えば三角形のボタンが欲しいとか、Windowsで言うツリービュー(エクスプローラーのフォルダやファイルの表示のようなGUI)はSwingにはありますがSwingを使わずに表示させたい(Swingを使わないツリービューの例はこちらを参照ください。)と言うように自分専用のコンポーネントを作ることもできます。
ここでは、Canvasクラスのコンストラクタ、メソッドのみを紹介します。実際に絵を描いたりする利用法は後述します。ですからここでは、そう言うクラスもあるんだなと覚えておいてくだされば結構です。
Container以外のComponentの紹介はこのページで最後です。
【使い方】
- Canvasクラスのサブクラスを作成します。
- このクラスはpaintメソッド(描画するためのメソッド)をオーバーライドします。
- このインスタンスを配置するFrameなどContainerに追加(addメソッド)する。
- 必要によってMouseListener(addMouseListenerメソッド)などを追加します。
- 上記リスナーを登録した場合は、必要なメソッドを実装します。
|
コンストラクタ |
Canvas()
デフォルトのコンストラクタです。 |
メソッド |
void |
paint(Graphics g)
キャンバス内を描画します。
Componentのオーバーライドメソッドです。通常はサブクラスでこのメソッドをオーバーライドします。 |
void |
update(Graphics g)
キャンバス内を更新します。
通常はバックグラウンドカラーで初期化した後にpaintメソッドを呼び出します。
Componentのオーバーライドメソッドです。通常はサブクラスでこのメソッドをオーバーライドします。 |