変数を使う場合には宣言をしなくてはなりません。何を宣言するかというと、
どんなデータの型かと、名前、初期値です。初期値は省略することができます。
どこで宣言をするかというと、C言語とはことなり、C++と同様どこでも宣言できます。
クラス内のメソッド外で宣言すると、メンバー変数と呼ばれる変数になります。
メソッドの中で宣言するとローカル変数と呼ばれる変数になり、そのメソッドの中でのみ
有効になります。
JavaではCやC++と異なり、全て符号付になります。unsignedのような符号なし整数は
存在しません。
次にデータの型について説明します。Javaでは次の型が用意されています。
データの種類 |
型 |
バイト長 |
数値の範囲 |
真or偽 |
boolean |
|
true or false |
整数 |
byte |
1 |
-128〜+127 |
1文字 |
char |
2 |
-32768〜+32767 |
整数 |
short |
2 |
-32768〜+32767 |
整数 |
int |
4 |
-2147483648〜+2147483647 |
整数 |
long |
8 |
-263〜263-1 |
小数 |
float |
4 |
仮数部232、指数部28 |
小数 |
double |
8 |
仮数部252、指数部211 |
CやC++と異なり、1文字を表す「char」型は、16bit(2byte)に拡張されています。
これはJavaは世界中の言語で使用できるように、例えば漢字も1文字で表すことができるよう
unicodeと呼ばれる文字コードに拡張されているためです。
int a; // 変数名「a」をint型で宣言
char ch1, ch2; // 変数名「ch1」と「ch2」をchar型で宣言
long l; // 変数名「l」をunsigned long型で宣言
|
変数の宣言を行っただけだと、その変数にはどんな値が
入っているかわかりません。宣言後、代入もなしに使用しようとするとエラーが出ます。
(次ページ参照)