18章：AWT

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5. Button

　　GUIの部品の１つであるボタンを紹介します。ただ、ほとんどのメソッドはComponentで紹介しているので、メソッド自体はほとんどありません。

　　いよいよこの次はサンプルコードが出てきます。もうしばらくご辛抱を。

コンストラクタ

Button()
　　　　　　ラベル無しのボタンを作成します。

Button(String label)
　　　　　　labelで指定されたボタンを作成します。

メソッド

void addActionListener(ActionListener al)
　　　　ActionEventを受け取るActionListenerを登録します。
　　　　詳細は後述します。

void removeActionListener(ActionListener al)
　　　　ActionListenerを削除します。
　　　　詳細は後述します。

String getLabel()
　　　　このボタンのラベル文字列を返します。

void setLabel(String text)
　　　　このボタンのラベル文字列を設定します。

String getActionCommand()
　　　　このボタンのアクションコマンドを返します。
　　　　これについては後述します。

void setActionCommand(String text)
　　　　このボタンのアクションコマンドを設定します。
　　　　これについては後述します。

　　いよいよサンプルです。

import java.awt.*; class Test{ public static void main(String args[]){ // フレームを作成します。(この状態ではまだフレームは不可視です) Frame frm = new Frame("フレームタイトル"); // フレームに入れるボタンを作成します。 Button btn = new Button("ボタン"); // フレームのサイズを設定します。(まだ不可視です。) frm.setSize(new Dimension(200,100)); // ボタンをフレームに追加します。 frm.add(btn); // フレームを表示させます。 frm.setVisible(true); } }

　　とりあえず、ボタンが表示されたと思います。でもボタン押しても、それどころか右上の×ボタン押しても（Windowsの場合）、何も反応がなかったと思います。これはボタンが押された時の動作を書いていないからです。プログラムではボタンを監視してボタンが押されたらif文かなんかで処理をするのではなく、ボタンが押された時には指定されたメソッドが自動で呼ばれるようにするのです。この方法をイベントドリブンと良い、これを行うのがリスナーというクラスです。詳細は後述します。なお、ずっとボタンを監視するようなプログラムの作り方を、ポーリングと言い、これはCPUなどのリソースを無駄遣いする方法なので、現在では滅多にしません。

　　ところで、好奇心のある方はボタンを２つにしてみようと、

Button btn1 = new Button("ボタン1"); Button btn2 = new Button("ボタン2"); frm.add(btn1); frm.add(btn2);

とやってみた方もいらっしゃると思います。でも、ボタン2しか表示されなかったと思います。これはレイアウトが関連してきます。次ページで紹介します。

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