18章：AWT

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2. Component

　　前ページでも説明したようにComponentはGUIの部品となるクラスのスーパークラスです。ですから多くのメソッドが用意されています。例えば、色を指定したり、サイズを指定したり、それらを取得したりなどです。ここではよく使うメソッドを紹介します。

メソッド

void addComponentListener(ComponentListener l)
　　　　イベントを監視するクラスをリスナーと言いますが、そのリスナーを登録します。
　　　　ComponentListenerはそのコンポーネントが可視、不可視、位置変更、サイズ変更のイベントを監視します。

void addFocusListener(FocusListener l)
　　　　イベントを監視するクラスをリスナーと言いますが、そのリスナーを登録します。
　　　　FocusListenerはそのコンポーネントがフォーカスを受け取ったか、失ったかのイベントを監視します。

void addKeyListener(KeyListener l)
　　　　イベントを監視するクラスをリスナーと言いますが、そのリスナーを登録します。
　　　　KeyListenerはそのコンポーネントでキーが押されたか、離されたかなどのイベントを監視します。

void addMouseListener(MouseListener l)
　　　　イベントを監視するクラスをリスナーと言いますが、そのリスナーを登録します。
　　　　MouseListenerはそのコンポーネントの上にマウスカーソルが入ったか、出たか、マウスボタンがクリックされたか、ボタンを押されたか、話されたかのイベントを監視します。

void addMouseMotionListener(MouseMotionListener l)
　　　　イベントを監視するクラスをリスナーと言いますが、そのリスナーを登録します。
　　　　MouseMotionListenerはそのコンポーネント上でドラッグされたか、ボタンを押さずに動かされたかのイベントを監視します。

void removeComponentListener(ComponentListener l)
　　　　指定されたリスナーを削除します。以後イベントが発生してもこのリスナーには通知されません。

void removeFocusListener(FocusListener l)
　　　　指定されたリスナーを削除します。以後イベントが発生してもこのリスナーには通知されません。

void removeKeyListener(KeyListener l)
　　　　指定されたリスナーを削除します。以後イベントが発生してもこのリスナーには通知されません。

void removeMouseListener(MouseListener l)
　　　　指定されたリスナーを削除します。以後イベントが発生してもこのリスナーには通知されません。

void removeMouseMotionListener(MouseMotionListener l)
　　　　指定されたリスナーを削除します。以後イベントが発生してもこのリスナーには通知されません。

Color getBackground()
　　　　このコンポーネントのバックグラウンドカラーを返します。

Color getForeground()
　　　　このコンポーネントのフォアグラウンドカラーを返します。

Cursor getCursor()
　　　　このコンポーネントのカーソルを返します。

Font getFont()
　　　　このコンポーネントのフォントを返します。

Graphics getGraphics()
　　　　このコンポーネントのグラフィックコンテキストを返します。グラフィックコンテキストについては後述します。

int getHeight()
　　　　このコンポーネントの高さピクセル数でを返します。
　　　　JDK1.2より導入。

int getWidth()
　　　　このコンポーネントの幅をピクセル数で返します。
　　　　JDK1.2より導入。

Point getLocation()
　　　　このコンポーネントの位置（このコンポーネントが登録されている親コンポーネントからの相対位置）を返します。

Point getLocationOnScreen()
　　　　このコンポーネントの位置（画面からの位置）を返します。

Dimension getMaximumSize()
　　　　このコンポーネントの最大サイズを返します。

Dimension getMinimumSize()
　　　　このコンポーネントの最小サイズを返します。

Dimension getSize()
　　　　このコンポーネントのサイズを返します。

String getName()
　　　　このコンポーネントの名前を返します。

Container getParent()
　　　　このコンポーネントが配置されている親のコンテナーを返します。

void setBackground(Color c)
　　　　このコンポーネントのバックグラウンドカラーを設定します。

void setForeground(Color c)
　　　　このコンポーネントのフォアグラウンドカラーを設定します。

void setCursor(Cursor c)
　　　　このコンポーネントのカーソルを設定します。

void setGraphics(Graphics g)
　　　　このコンポーネントのグラフィックコンテキストを設定します。グラフィックコンテキストについては後述します。

void setLocation(Point p)
　　　　このコンポーネントの位置（このコンポーネントが登録されている親コンポーネントからの相対位置）を設定します。

void setLocation(int x, int y)
　　　　このコンポーネントの位置（このコンポーネントが登録されている親コンポーネントからの相対位置）を設定します。

void setName(String s)
　　　　このコンポーネントの名前を設定します。

void setFont(Font f)
　　　　このコンポーネントにフォントを設定します。

void setVisible(boolean b)
　　　　このコンポーネントの表示(b=true)、非表示(b=false)を設定します。

void setSize(int width, int height)
　　　　このコンポーネントの大きさをwidth(幅)、height(高さ)に設定します。

void setSize(Dimension size)
　　　　このコンポーネントの大きさをsizeに設定します。

boolean isEnable()
　　　　このコンポーネントが使用可能かを返します。

boolean isShowing()
　　　　このコンポーネントが画面に表示されていればtrueを返します。

boolean isValid()
　　　　このコンポーネントが有効ならばtrueを返します。

void invalidate()
　　　　このコンポーネントを無効にします。

void transferFocus()
　　　　フォーカスを次のコンポーネントに与えます。

void transferFocusBackward()
　　　　フォーカスを前のコンポーネントに与えます。

boolean hasFocus()
　　　　このコンポーネントがフォーカスを持っていればtrueを返します。

void paint(Graphics g)
　　　　このコンポーネントを描画します。通常サブクラスでこのメソッドをオーバーライドします。
　　　　詳細は後述します。

void paintAll(Graphics g)
　　　　このコンポーネントおよび追加されているコンポーネントを描画します。

void update(Graphics g)
　　　　このコンポーネントを更新します。通常は設定されているバックグラウンドカラーで背景を初期化し、repaintを呼び出します。
　　　　必要によってサブクラスでこのメソッドをオーバーライドします。
　　　　詳細は後述します。

void repaint()
　　　　このコンポーネントを描画したい時に呼びます。
　　　　詳細は後述します。

void repaint(int x, int y, int width, int height)
　　　　このコンポーネントの指定領域を描画したい時に呼びます。

　　しばらくはこんなクラスの紹介が続きますが、ご辛抱ください。

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