18章：AWT

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16. CheckboxとItemListener

　　チェックボックスとは下記のようなラベルとレ点でチェックをするための箱が用意されたコンポーネントです。

赤　青　緑

【使い方】

Checkboxのインスタンスを作成します。
このチェックボックスを配置するFrameなどContainerに追加(addメソッド)する。
ItemListenerを追加(addItemListenerメソッド）します。(このページの下参照)
選択項目に変化があった場合に呼ばれるitemStateChangedメソッドを実装します。

Checkbox
コンストラクタ

Checkbox()
　　　　　　からのラベルのチェックボックスを作成します。デフォルトではチェックされていません。

Checkbox(String text)
　　　　　　textで指定されたラベルをもつチェックボックスを作成します。デフォルトはチェックされていません。

Checkbox(String text, boolean state)
　　　　　　textで指定されたラベルをもつチェックボックスを作成します。stateがtrueならばデフォルトでチェックが入ります。

Checkbox(String text, boolean state, CheckboxGroup group)
　　　　　　groupで指定されたグループとして、textで指定されたラベルをもつチェックボックスを作成します。stateがtrueならばデフォルトでチェックが入ります。
　　　　　　詳しくは後述します。

Checkbox(String text, CheckboxGroup group, boolean state)
　　　　　　groupで指定されたグループとして、textで指定されたラベルをもつチェックボックスを作成します。stateがtrueならばデフォルトでチェックが入ります。
　　　　　　詳しくは後述します。

メソッド

void addItemListener(ItemListener il)
　　　　イベントが発生した場合のItemListenerを登録します。

void removeItemListener(ItemListener il)
　　　　ilで指定したItemListenerを削除します。

String getLabel()
　　　　このチェックボックスのラベルのテキストを返します。

void setLabel(String text)
　　　　このチェックボックスのラベルにテキストを設定します。

boolean getState()
　　　　このチェックボックスがチェックされていればtrueが、チェックされていなければfalseが返ります。

void setState(boolean state)
　　　　stateがtrueならチェックをします。falseならチェックをはずします。
　　　　ここでチェック状態を変えてもitemStateChangedは呼ばれません。

Object[] getSelectedObjects()
　　　　チェックされているいればthisをObject配列(長さ=1)として返します。
　　　　チェックされていなければnullが返ります。
　　　　このメソッドはCheckbox、Choice、Listなどが実装しているItemSelectableインタフェースで定義されているものです。Checkboxの場合はあまり使いません。

CheckboxGroup getCheckboxGroup()
　　　　このCheckboxがグループ化されているCheckboxGroupを返します。
　　　　詳しくは後述します。

void setCheckboxGroup(CheckboxGroup group)
　　　　このCheckboxをgroupで指定されたCheckboxGroupでグループ化します。
　　　　詳しくは後述します。

●ItemListener
　　チェックボックスをクリックしてチェックされたり、チェックがはずされた場合はItemEventというイベントが発生します。これを受け取るのはItemListenerです。このItemListenerをインプリメントしたクラスをチェックボックスに登録(addItemListenerメソッド)します。
　　このItemListenerインターフェースをインプリメントするためには、itemStateChangedメソッドを実装しておく必要があります。

メソッド

void itemStateChanged(ItemEvent e)
　　　　イベントが発生した時に呼ばれます。

　　以下、例を示します。この例では上下２つのパネルを用意し、上のパネルにはチェックボックスを、下のパネルにはラベルを配置します。チェックボックスをチェックしたりはずしたりすると、ラベルにもその結果が反映されるようにします。

import java.awt.*; import java.awt.event.*; class Test implements ItemListener{ Checkbox chbox1; Checkbox chbox2; Checkbox chbox3; Label label1; Label label2; Label label3; public Test(){ /* フレームを作成します。(この状態ではまだフレームは不可視です)*/ Frame frm = new Frame("18-16"); /* レイアウトを設定します。*/ frm.setLayout(new GridLayout(2, 1)); /* フレームのサイズを設定します。*/ frm.setSize(new Dimension(200,200)); /* パネルにレイアウトを割り当てます。*/ Panel pnl1 = new Panel(new GridLayout(3, 1)); Panel pnl2 = new Panel(new GridLayout(3, 1)); /* チェックボックスを作成します。*/ chbox1 = new Checkbox("さだまわし"); chbox2 = new Checkbox("小森幸子"); chbox3 = new Checkbox("北島四郎"); /* 各チェックボックスにItemListenerを登録する。*/ chbox1.addItemListener(this); chbox2.addItemListener(this); chbox3.addItemListener(this); /* チェックボックスをパネルに追加する。*/ pnl1.add(chbox1); pnl1.add(chbox2); pnl1.add(chbox3); /* ラベルを作成し、パネル２に追加する。*/ label1 = new Label(); label2 = new Label(); label3 = new Label(); pnl2.add(label1); pnl2.add(label2); pnl2.add(label3); /* ２つのパネルをフレームに追加します。*/ frm.add(pnl1); frm.add(pnl2); /* フレームを表示させます。*/ frm.setVisible(true); } /* チェックボックスが変化するとここが呼ばれます。*/ public void itemStateChanged(ItemEvent e){ if(e.getSource() == chbox1) label1.setText( chbox1.getLabel() + " : " + ( chbox1.getState() ? "○" : "×" ) ); else if(e.getSource() == chbox2) label2.setText( chbox2.getLabel() + " : " + ( chbox2.getState() ? "○" : "×" ) ); else if(e.getSource() == chbox3) label3.setText( chbox3.getLabel() + " : " + ( chbox3.getState() ? "○" : "×" ) ); } public static void main(String args[]){ new Test(); } }

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