18章：AWT

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13. ActionListener

　　リスナーはイベントが発生した時にそのイベントを受け取れるようにしたクラスを言います（詳細は前ページ。）。そのためにJavaが用意されている大元となるリスナーをインプリメントしておく必要があります。そしてそのインターフェースで決められているメソッドを実装します。イベントが発生するとそのメソッドが呼び出されます。

　　ボタンを押した時、リストの項目をダブルクリックした時、メニューを選択した時などに呼ばれるActionListenerというインターフェースでは、actionPerformedというメソッドを実装しなければなりません。

メソッド

void actionPerformed(ActionEvent e)
　　　　イベントが発生した時に呼ばれます。

　　そしてActionListenerを実装したクラスを、ボタンなどのコンポーネントに登録します。登録するためにはaddActionListenerメソッドを用います。以下、Buttonを使った例を示します。

import java.awt.*; import java.awt.event.*; class Test implements ActionListener{ static Button btn1 = new Button("north"); static Button btn2 = new Button("east"); static Button btn3 = new Button("west"); static Button btn4 = new Button("south"); static Button btn5 = new Button("center"); public Test(){ // フレームを作成します。(この状態ではまだフレームは不可視です) Frame frm = new Frame("18-13 ActionListener例"); // レイアウトを設定します。 frm.setLayout(new BorderLayout()); // フレームのサイズを設定します。(まだ不可視です。) frm.setSize(new Dimension(200,100)); // ボタンをフレームに追加します。 frm.add(btn1, BorderLayout.NORTH); frm.add(btn2, BorderLayout.EAST); frm.add(btn3, BorderLayout.WEST); frm.add(btn4, BorderLayout.SOUTH); frm.add(btn5, BorderLayout.CENTER); // リスナー登録 btn1.addActionListener(this); btn2.addActionListener(this); btn3.addActionListener(this); btn4.addActionListener(this); btn5.addActionListener(this); // フレームを表示させます。 frm.setVisible(true); } public static void main(String args[]){ new Test(); } // イベントが発生するとここが呼ばれる public void actionPerformed(ActionEvent e){ System.out.print(e.getSource()); System.out.println("が押されました"); } }

　　ここでButtonの使い方をまとめると以下のようになります。

【使い方】

Buttonのインスタンスを作成します。
このインスタンスを配置するFrameなどContainerに追加(addメソッド)する。
ActionListenerを追加(addActionListenerメソッド）します。
ボタンが押された場合に呼ばれるactionPerformedメソッドを実装します。

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