C言語では文字列という概念はほとんどなく、ダブルクォーテーションで囲んでも文字の集まりで、
最後にASCIIコードで0という値が付加されるだけでした。C++ではSTL(標準テンプレートライブラリ)で、
stringクラスと言うクラスが追加され、さらにMFCではCStringクラスが追加されたため、文字列という
概念ができてきましたが、基本はまだ文字の集まりでした。Javaではさらに拡張され、文字列という
概念ができあがりました。Javaでは文字列を扱うのに、「String」クラスを用います。
Javaでは文字をダブルクォーテーションで囲むと、それは文字列となり、Stringクラスの
インスタンスになります。文字列は+演算子で足す(つなぎ合わせる)ことができます。また、
数字なども足すことができます。
import java.io.*;
class Test{
public static void main(String args[]){
int n = 1;
String str1 = "モーニング娘。の中で" + n + "番目にかわいいのは";
String strMyouji = "後藤";
String strNamae = "真紀";
String strName = strMyouji + strNamae;
System.out.println(str1 + strName + "だと思います");
}
}
|
C:\java>javac *.java
C:\java>java Test
モーニング娘。の中で1番目にかわいいのは後藤真紀だと思います
C:\java>
|
数字を足すことができるのであれば、10進数以外の例えば16進数で表示させたいと思うことが
あると思います。これはちょっと複雑になるので、後述します。
CやC++と同様に「\」(UNIXなどではバックスラッシュ)の後に、特殊な記号を追加することで、
特殊な文字を表示することができます。
エスケープシーケンス |
機 能 |
\n |
改行(次の行の先頭に行く) |
\t |
水平タブ |
\\ |
円記号「\」(機種・OSによってはバックスラッシュ) |
\' |
シングルクォーテーション「'」 |
\" |
ダブルクォーテーション「"」 |
\b |
1文字戻る |
\r |
その行の先頭に戻る |
\uxxxx |
xxxxは4桁のUnicodeを表す |
import java.io.*;
class Test{
public static void main(String args[]){
int n = 1;
System.out.println("私の\t名前は\"Mike Davis\"\nです。");
}
}
|
C:\java>javac *.java
C:\java>java Test
私の 名前は"Mike Davis"
です。
C:\java>
|
Unicodeとは下表のような4桁の文字コードです。DOS窓では表示できない文字もあります。
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