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5. クラスの作成・破壊

  派生クラスも、中に親クラスを含んでいると考えられるので、派生クラスの作成・破壊は 包含クラスの場合のクラスの作成・破壊と基本的に同じである。

クラスの構築
  • 領域が確保される
  • 派生クラスの対応するメンバーイニシャライザを調べる(親クラスのコンストラクタがどのように呼ばれるか)
  • 親クラスの対応するメンバーイニシャライザを調べる(親クラスのメンバー変数がどのように初期化されるか)
  • 親クラスのメンバー変数が構築される(上で調べたメンバーイニシャライザが使われる)
  • 親クラスの対応するコンストラクタが呼ばれる
  • 派生クラスのメンバー変数が構築される(上で調べたメンバーイニシャライザが使われる)
  • 派生クラスの対応するコンストラクタが呼ばれる
※親クラスが他のクラスの派生クラスならば、再帰的に繰り返される

クラスの破壊
  • 派生クラスのデストラクタが呼ばれる
  • 派生クラスのメンバー変数が破壊される
  • 親クラスのデストラクタが呼ばれる
  • 親クラスのメンバー変数が破壊される
  • 領域が確保される
※親クラスが他のクラスの派生クラスならば、再帰的に繰り返される

  実際のプログラムで例を示します。
#include<iostream>
using namespace std;

// 親クラスに包含されるクラス
class InBase{
public:
    // コンストラクタ
    InBase(int i){
        cout << "Construcotr of InBase class" << endl;
    }
    // デストラクタ
    ~InBase(){
        cout << "Destructor of InBase class" << endl;
    }
};

// 親クラス
class Base{
public:
    InBase inBase;

    // コンストラクタ
    Base(int i) : inBase(i){
        cout << "Construcotr of Base class" << endl;
    }
    // デストラクタ
    ~Base(){
        cout << "Destructor of Base class" << endl;
    }
};

// 子クラスに包含されるクラス
class InDeriv{
public:
    // コンストラクタ
    InDeriv(int i){
        cout << "Construcotr of InDeriv class" << endl;
    }
    // デストラクタ
    ~InDeriv(){
        cout << "Destructor of InDeriv class" << endl;
    }
};

// 子クラス
class Deriv : public Base{
public:
    InDeriv inDeriv;

    // コンストラクタ
    Deriv(int i) : Base(i), inDeriv(i){
        cout << "Construcotr of Deriv class" << endl;
    }
    // デストラクタ
    ~Deriv(){
        cout << "Destructor of Deriv class" << endl;
    }
};

void main(){
    cout << "main start" << endl;
    Deriv d(1);
    cout << "main end" << endl;
}
main start
Construcotr of InBase class
Construcotr of Base class
Construcotr of InDeriv class
Construcotr of Deriv class
main end
Destructor of Deriv class
Destructor of InDeriv class
Destructor of Base class
Destructor of InBase class

  やはりここでも派生クラスを進化したクラスということができる。人間でも受精したばかりは 手足はもとより、肺などの内臓もない(つまり退化した)状態から、人間へと成長していく。 クラスの構築についても退化した状態から進化した状態、つまり基底クラスから 派生クラスへと構築される。



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