ポリモーフィズムとはギリシア語で「多数の形態」という意味です。プログラムで
「ポリモーフィズム」と言うと、同じ名前の関数を定義することを言います。
先ほどの例に例えると、「鉛筆クラス」の「絵を描く関数」と「色鉛筆クラス」の
「絵を描く関数」は、機能は若干異なりますが、「絵を描く関数」という関数の名前は
同じです。
また、C言語でint型の絶対値を求める関数を「abs」と名付けると、小数も扱えるような
関数を追加しようとした場合、「abs_float」と名前を変えなくてはいけませんでした。
C++では、ポリモーフィズムによって、引数が異なれば同じ名前の関数を複数定義することも
できます。
さてさて、前置きが長くなってしまったので、そろそろあくびが出てきた頃でしょうか?
いよいよ次ページからプログラムです。C言語でもそうでしたが、
新しい言語を学ぶ場合は、文法などは2番目に出てきますね。大抵は「Hello C World」の
ように画面に文字を出力するプログラムを書くのが通例です。そこで、
次章では、文字の出力、入力を行います。つまり、C言語で言うprintf, scanfを
学んでもらいます。
そしてその後に、C++の特徴の1つであるクラスについて説明していきます。