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目次
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0. はじめに

1. 基本的な決まり
   1. 書式
   2. 予約語
   3. 構成
   4. データの形と宣言
   5. 定数と変数
   6. 簡単な演算

2. 入出力
   1. printf
   2. scanf
   3. 練習問題1
   4. 1文字入出力
   5. エスケープシーケンス

3. 制御文
   1. 順次構造
   2. 単一分岐
   3. 多重分岐
   4. ケース構造
   5. 反復構造(while)
   6. 反復構造(do)
   7. 反復構造(for)
   8. 補助制御文
   9. 練習問題
   10.練習問題

4. 配列
   1. 配列とは
   2. 配列の宣言と初期化
   3. 配列の使用法
   4. 練習問題
   5. 文字列
   6. 2次配列と多次元配列
   7. 練習問題

5. 演算子
   1. 演算子の種類
   2. インクリメント演算子とデクリメント演算子
   3. 複合代入演算子
   4. ビット演算子
   5. シフト演算子
   6. キャスト演算子
   7. 順次演算子
   8. 条件演算子(三項演算子)
   9. sizeof演算子
   10.演算子の優先順位
   11.式と値
   12.条件式と値
   13.練習問題

6. ポインタ
   1. ポインタとは
   2. 配列とポインタ
   3. 文字列とポインタ
   4. ポインタのメリット

7. 関数
   1. 関数の作り方
   2. プロトタイプ宣言
   3. 配列とポインタ
   4. 値渡しとアドレス渡し
   5. main関数の引数
   6. 練習問題
   7. 標準関数
   8. 再帰関数

8. プリプロセッサ
   1. プリプロセッサとは
   2. #define, #undef
   3. #include
   4. #if
   5. #error、#warning
   6. マクロ
   7. 定義済みマクロ

9. 変数の有効範囲
   1. 変数の種類
   2. グローバル変数の有効範囲
   3. オート変数の有効範囲
   4. スタティック変数の有効範囲

10. 構造体
   1. 構造体とは
   2. 構造体の宣言
   3. 構造体の使用法
   4. 構造体のポインタ
   5. 構造体の構造体
   6. 構造体と関数
   7. 練習問題

11. 共用体
   1. 共用体とは
   2. 共用体の宣言
   3. 共用体の使用法

12. ファイル
   1. ファイル
   2. ファイル構造体
   3. ファイル作成・オープン
   4. ファイル読み込み
   5. ファイル書き込み
   6. ファイルクローズ
   7. ファイルエラー
   8. ランダムアクセス
   9. 標準入出力
   10. 練習問題
   11. ファイルの検索
   12. ファイルの削除
   13. ファイル名変更
   14. ディレクトリ操作

13. 低水準入出力関数
   1. 高水準入出力関数との違い
   2. ファイル作成
   3. ファイルオープン
   4. ファイル読み込み
   5. ファイル書き込み
   6. ファイルクローズ
   7. 標準入出力
   8. ランダムアクセス
   9. ファイルポインタとファイルディスクリプタ
   10. 練習問題

14. データ構造
   1. データ構造とは
   2. データ構造の種類
   3. 線形リスト
     4. 単方向リスト
     5. 双方向リスト
     6. 環状リスト
   7. ベクター
   8. 木
     9. 二分検索木
   10. スタック
   11. キュー

15 標準関数
   1. 文字分類・文字変換
   2. 文字列操作
   3. データ変換
   4. メモリー操作
   5. 数値演算
   6. ファイル操作(高水準入出力関数)
   7. ファイル操作(低水準入出力関数)
   8. プロセス関係

16 関数ポインタ
   1. 関数ポインタとは
   2. 関数ポインタ
   3. 関数ポインタと引数・戻り値
   4. 関数ポインタの配列

17. そしてその後は (PR)
   1. ヒューマンアカデミー C言語講座
   2. el school C言語講座
   3. C++入門


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トップ-> C言語入門:データ構造-> 14-10. スタック

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14-10.スタック

  今まで紹介した線形リストベクター そしては、物理的なメモリー構造でした。これから紹介する スタックやキューはメモリー構造ではなく、用途で分けた データ構造です。つまり、線形リストを利用したスタックやキュー、ベクターを利用した スタックやキューというものがあります。

  とはいうものの、スタックやキューは要素の数が不定で、端の操作が多いので、 一般には線形リストが使われます。

  前置きはこのくらいにして、スタックについて説明します。

  スタックとは棚のことです。棚と言っても家具屋などで売っている立派な棚ではなくて、 無精な人のアパートを想像してください。雑誌が散乱していますが、床にばらまいておくと 寝るスペースがなくなってしまうので、床に重ねて置いておきます。これがスタックのイメージです。

  重ねた雑誌は上からしか取れません。新しい雑誌を重ねる場合は一番上に置くだけです。 つまり取り出せる雑誌は常に最新号です。古い雑誌を取り出したい場合は、一冊ずつ 別の場所に移動して、取り出したい号を取り出し、その上にあった雑誌(別の場所によけた雑誌) を元通りに重ねます。これがスタックです。このような取り出し方を「LIFO」( Last In First Out)と言います。

  また、スタックに情報を積むことを「pushする」と言い、情報を取り出すことを 「popする」と言います。push, popほど一般的ではありませんが、スタックの 一番上の情報を取り出さずに見るだけのことを「peekする」と言います。

スタックのイメージ


  さて、今までの14章のパターンで行くと、「次ページへ→」をクリックすると、 例題があるはずですが、今回はありません。というのは、 単方向リストとまったく同じだからです。この単方向リストの例題の 「addhead」と「removehead」を「push」と「pop」に 置き換えて、他の関数を削除した物がスタックです。

  ただし、「removeall」をなくすと、メモリーを解放しないでプログラムを 終了してしまうことになるので注意が必要です(ほとんどのOSではこのようなことがないように 忘れても解放してくれます。)。

  また、「peek」関数に相当する関数は単方向リストにはありませんが、 ここまで呼んでくれた人ならば、すぐに作ることもできると思います。そうです。 ただ単に、「return *pstart;」という1行の関数を作るだけです。


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