低水準入出力関数とは、前述したように、OS依存の関数で、比較的細かい作業が可能に
なります。ただしOS依存と言うことで、プログラムを他のOSに移植するといった場合、
プログラムを変更する必要が生じます。また、関数自体も低機能な関数しか用意されておらず、
今まで使ってきた「printf」関数のように、文字列をフォーマットして出力することもできません。
高水準入出力では、ファイルをディスクなどから読み込み、それを一度OS等が管理する
メモリーに置きます。そして高水準入力関数(fscanfなど)を
呼び出すと、プログラマーが指定したメモリー領域にコピーされます。しかし、低水準
入力関数では、ディスクなどから直接プログラマーが指定したメモリー領域に書き込まれます
ので、ある決まったバイト数を1度だけ読んだり、書いたりする場合には、高水準入出力関数
よりも高速にアクセスができます。
高水準入出力関数では、ファイルポインタ(FILE構造体のポインタ)
を使用してきましたが、低水準入出力関数では
ファイルディスクリプタというものを使用します。ファイルディスクリプタ
は、「int」型の数値です。
なお、低水準入出力関数を使用するためには、<io.h>をインクルードする必要があります。
では次ページから低水準入出力関数の使い方を説明していきます。
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