まぁ、DNAについてはいっぱいホームページもありますし、本もいっぱいあるので ここではDNAについての詳細は省略します。
ところでみなさんはDNAを見たことがありますか?「Newton」や「日系サイエンス」 なんて雑誌を開けば、カラーのきれいな「二重らせん」のDNAの絵が載っていますね。 最近ではテレビにも頻繁に出ますので、見たことのある人も多いのではないでしょうか? このページにもきれいなDNAの絵を載せたいんですが、著作権の問題から 載せることができません。自分では書けないし・・・。
人間のDNAを伸ばすと、直径2nm(2cmの10,000,000分の1)、長さは2mの長いひものような 状態になります。これがきれいに折り畳まれて細胞1つ1つの中にしまわれています。 したがって実際はそう簡単に見られる物ではありません。このページではそんなDNAを 実際に見てみようと言うページです。
用意するもの 器具は東急ハンズで揃います。
- 乳鉢、乳棒 なければ、すり鉢、すりこぎ(小さい方がよい)
- スポイト (なければストロー、小さなビニール袋、輪ゴムなどで作ることもできます)
- 試験管 なければ透明なガラスもしくはプラスチック製の小さい入れ物
- 漏斗と濾紙 なければスポイトと脱脂綿
- コップ
- エタノール
- 食塩
- 水
- 中性洗剤
- ブロッコリー
これに中性洗剤をほんのちょっと垂らします。洗剤はどのメーカーのどの製品が 良いかはわかりません。また入れなくても構いませんが、DNAが出にくくなるようです。
これで抽出液の完成です。
この買ったきたブロッコリーを洗い、まず葉っぱのところだけをちぎります。 大きさは500円玉強くらいです。この小片2つくらいを乳鉢と乳棒でつぶします。 (すりこぎを使う場合は、もっと量が多い方がいいでしょう。ただし、茎の部分は 入れないようにします。)
つぶし方のこつとしては、まず最初はたたいてつぶします。ある程度つぶれたら
すりつぶします。乳鉢(すり鉢)の下に雑巾を置いておきましょう。
ある程度つぶれたら、先ほど作った抽出液を加えてすりつぶします。加える抽出液の
量は、目安として5mLくらいです。ブロッコリーの量に比例して加減してください。
見にくいですが写真のようになったら終わりです。傾けると下の方に少し水分が
たまっているくらいです。
漏斗と濾紙がない場合は、脱脂綿を少しちぎって堅く丸め、これを乳鉢に入れます。
この脱脂綿にスポイトを強く押しつけながら吸い込みます。これを別の容器に移します。
もし見えない場合は、エタノールをもう少し加えてみてください。エタノールを 加えすぎると、食塩が出てきますので注意が必要です。食塩の場合は容器を振ると 雪が舞っているような感じになります。DNAの場合は綿ぼこりが舞っている感じになります。
もし出ない場合は、抽出液の量や、抽出液の食塩の濃度、中性洗剤の種類や濃度を 変えてみてください。
DNAを細い棒のようなものに引っかけて取り出し、先ほど作った溶液をスポイトで かけて洗います。
洗い終わったら、エタノールの中に入れて保管します。DNAは水の中よりもエタノール
の中の方が安定だからです。エタノール中に保管すれば数年は壊れずにいると思います。
冷蔵庫に保管すればもっと長持ちすると思います。
また食塩も同じような性質を持ちます。したがってエタノールを入れすぎると 食塩も出てきてしまうのです。また抽出液が多すぎたり、食塩の濃度が濃すぎても DNAよりも先に食塩が先に出てきてしまいます。
注意
- 食べないでください。 DNA自体は無害ですが、 薬品を使用しているので、決して口に入れないでください
- 終わったら手を洗いましょう
- 火気厳禁 エタノールは引火しやすいです。風通しの良いところで 実験し、近くでは火を使わないようにしましょう
- 怪我しないように。 すりつぶすときなど怪我しないように 気をつけましょう
右図のようにストローに小さなビニール袋をかぶせ、輪ゴムかテープなどで固定します。 この時に空気がそこから入らないようにするのがポイントです。場合によっては、 ビニールとストローをサランラップのようなものでさらに巻いて、空気が入らないようにします。
使い方は、ビニール袋を口に入れて吸うだけです。
口にビニール袋を入れるので、ビニール袋はきれいな物を使ってください。 また、穴があいていると吸った物が口に入りますので、穴があいていないことを 確認してから使用することと、穴があかないように注意して使用してください。
もし穴があいたりして、口の中に入ってしまった場合は、すぐに吐き出して うがいをしましょう。場合によっては中性洗剤が口に入った場合は、中性洗剤のメーカーに 問い合わせたり、病院に行って処置をしてください。応急処置としては、うがいの後、 水を飲み、吐き出すことです。
事故があっても、私は一切の責任を負いませんのであしからず。