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アフィリエイトやオークションなどの収入がある場合 その2

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 アフィリエイト関連の本を読んでも、多くはバリューコマースなどアフィリエイトプロバイダの特徴や操作方法、ブログやホームページの作り方、記事の書き方などが紹介されているだけで、確定申告の方法は載っていないのが現状です。中には「月○○万円稼ぐ」なんてタイトルがついていても確定申告の義務すら書いていない本もあります。ネットオークション関連の本も同じような物です。
 確定申告の内容を書くと、難しいイメージがあり本が売れなくなるからでしょうか?

 と言うわけで、所得(つまり、収入−経費)が20万以上あったらが確定申告の義務が生じます。アフィリエイトやブログ(以下、アフィリエイトと言う)をやっている人は、当然ながら収入が増えたら嬉しい、増やす努力をしています。でも収入が増えたら払う税金も増えてしまいます。でも普通の人は税金は安くしたい。ではどうすればいいか?経費を増やすことです。

 アフィリエイトをやっている人はおそらく副業でしょうから前のページでも書いたように、趣味や実生活でも使う物・サービスにかかる料金は経費と認められません。例えばプロバイダ料金やパソコンなどです。趣味と混同しないようにプロバイダ契約は分けている。パソコンも専用のパソコンを用意しているという人はあまりいないでしょうから、これは経費として計上できない。

 ところで経費ってなに?収入を上げるために必要な支出のことです。オークションで稼ぐ人は出品物もしくはその材料を仕入れるので割合簡単ですが、ブログの場合はどこまでが経費か微妙です。グルメ関係のブログを書いている人は何か食べないとブログの記事を書けず、アフィリエイトの広告も載せることができません。グルメの評論家もおそらく食べたものは経費計上しているでしょう。ブックレビューを書くブロガーの場合は本を買うところから始まります。記事にして広告を掲載したあと、その本を持ち続けているとブログの記事を書くために購入したとは言えないかもしれません。ですから読んで記事にした本を売ってしまえば、本代は経費として計上し、売り上げとアフィリエイト収入を収入として計上できるかもしれません。映画ブログの場合も映画を観るところから始まりますから、映画代や交通費などを経費として計上できるかもしれません。日記系の人はあまり経費がないので厳しいですよね。オフ会の飲食代は交際費として処理できるかもしれません。旅行ブログの場合はどうでしょう。旅行費を経費として計上できるかもしれません。でも、経費が年間何百万円も計上していて収入が100円とかだったら、それは経費ではなく趣味でしょうという感じですが、収入も何百万も上げられたら経費として計上しても大丈夫そうです。(税務署や税理士に確認したわけではないのでわかりませんが。)
 大事なことは経費として処理できるかも?と思った物は、すべて領収書をもらっておくことです。映画館でも、本屋でも、美術館でも、レストランでも・・・。レシートではなく名前入りの領収書です。電車代のように領収書のない物は、いつ、どこからどこへ、何のためにをメモしておく必要があります。

 経費について具体的に書いてあるサイトや本ってあまりないんです。それだけ素人判断が難しい部分です。上述の旅行の場合もそうですが、素人には趣味と経費を明確に区別できないです。また、趣味でインターネットを使っている場合、プロバイダ料金は半額など折半して経費計上することはできないと書きましたが、一部の方は経費計上をしているようです。サラリーマンの確定申告では収入と経費の内訳までは提出しないから税務署も全ケースチェックしていないのです。税務署から言われた場合には帳簿などを提出する義務が生じます。
 ちなみに正々堂々とプロバイダ料金や電気代その他などを実生活と区別して計上できるケースがあります。個人事業として届け出をした場合です。この場合、個人事業で赤字を出せば、その赤字分を会社からの給料と相殺させることができます。つまり赤字になればなるほど所得税が帰ってくるのです。一部のサイトではアフィリエイトで赤字になると所得税が帰ってくると説明しているサイトがありますが、個人事業を立ち上げている場合です。

1. 帳簿をつけよう
 個人事業として青色申告などを使用とするときちんとした帳簿が必要になります。簡単と言われましたがめんどくさがり屋の僕には難しいですが、個人事業をいとまない、普通のサラリーマンが雑所得としてアフィリエイトをやる場合はもっと単純で良いです。収入は、アフィリエイト収入の広告費、オークションで売った売り上げなど。支出としては、取材費、光熱費、通信費(電話、郵便など)、交通費、消耗品、修繕費など。。。日にちごとにつけていく、家計簿のような物で十分です。
 領収書はかならず個人名かブログ名でもらってノートなどに貼っておく。ノートや糊などは当然必要経費(家庭用で使わない事が条件)。

2. 準備するもの
 さて、2月上旬くらいになったら次のものを準備しましょう。

源泉徴収票
 1月下旬におつとめの会社からもらえる源泉徴収票が必要になります。ない場合は給与支払証明書が必要です。
 これらは提出すると返却されませんので、必要ならばコピーをとっておきましょう。

アクロバットリーダー
 Webで作成した確定申告書はPDF形式で出力されますので、PDFを読める環境が必要です。Acrobat Readerなどが インストールされていない場合は、こちら からダウンロードし、インストールしておいてください。
 控除の確定申告をする場合はそれ相応の領収書も必要となります。

2. Webで確定申告書を記入しよう
  • 国税庁のホームページにアクセスします。
  • 一番上の「確定申告書等作成コーナー」をクリックします。
  • 右上の「申告書A」をクリックします。
  • 「給与還付申告書」をクリックします。
  • 生年月日を入力し、「次へ」をクリックします。
  • 「給与」をクリックし、新しく出てきたページに源泉徴収票を見ながら、必要な項目を入力します。
  • 「雑」の右の「その他」をクリックし、アフィリエイトプロバイダの名称、住所、種目(「広告収入」など)を入力していきます。一番下にその収入を得るためにかかった経費を入力します。
  • 必要によって源泉徴収票を見ながら「社会保険料控除」「生命保険料控除」「損害保険料控除」「配偶者控除」などを入力していきます。
  • 入力項目を確認して、「入力終了」をクリックします。(ウインドウが閉じます。)
  • 下の方にある「入力終了」を押すとエラーチェックがされ、還付金(いくら戻ってくるか)が表示され、次に進みます。
  • 「住所等・還付金口座」をクリックします。(別ウインドウが開きます)
  • 郵便番号、住所、氏名、性別、世帯主、電話番号を入力します。
  • 申告書を提出する税務署を書きます。管轄する税務署は決まっていますので、こちらから管轄の税務署を調べて入力します。なお、整理番号は空欄で構いません。
  • 提出する日を記入します。予定日ではなく実際に提出する日です。まだ決めていない場合は、空欄にしておき印刷した後に手書きで記入します。
  • 還付金を受け取る銀行等の口座を入力します。
  • 入力項目を確認して、「入力終了」をクリックします。(ウインドウが閉じます。)
  • (給与所得以外の所得、配当所得がある場合、別居の控除対象配偶者・扶養親族がある場合は、「住民税に関する事項」をクリックし、必要項目を入力後、「入力終了」をクリックします。
  • 「次へ」をクリックします。
  • 「確定申告書の印刷」をクリックすると別ウインドウでPDFファイルが表示されますので、A4普通紙に片面印刷します。
  • 入力したデータを保存しておきたい場合は、「入力データを保存する」をクリックしてファイル名等を入力します。このデータは後日読み込ませることで訂正や再度印刷ができるようになります。
  • 寄付した団体が複数ある場合は、印刷された申告書の「第二表」の19「寄付先の所在地、名称」に寄付した団体を記入します。たくさんあって書ききれない場合は、いくつか書いて「他」で〆ます。
  • 提出する日を空欄にした場合は、各ページ左上のところに提出日を記載します。
  • そのほか、文字数制限により入力できなかった項目がある場合は手書きで記載します。
  • 確認した後に、1枚目の右上の「印」のところに印鑑を押します。
  • 領収書と源泉徴収票は「第二表(4枚目)の裏にのり付けします。
※タブブラウザを利用している場合、スクロールバーが出ないことがあります。この場合ブラウザの大きさを変更すると出てきます。
※平成17年度に記事を書いています。それ以降は操作が変わっている場合があります。

3. 税務署を調べよう
 申告書を提出する税務署を調べます。管轄する税務署は決まっていますので、 こちらから管轄の税務署を調べます。

4. 申告しよう!
 さて、提出書類を確認しましょう。
  • 申告書(控えを含む)
  • 領収書
  • 寄付した団体の証明書
  • 源泉徴収票
 以上は最低限必要なものですが、訂正印とボールペンくらいは持って行った方がよいでしょう。

 提出方法ですが、下記の3つの方法が使えます。

・直接持参する
 税務署に直接持参します。係の人が確認しますので、口の開いた封筒やクリアファイルなどに挟んで持って行った 方がよいでしょう。
 開庁時間は月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時までです。ただし祝日は除きます。 一部の税務署では確定申告の期間、一部の日曜日もやっているところもあります。 こちらで確認してください。
 締め切りに近くなると混雑が予想されますので、早めに提出することをオススメします。早めに手続きされると実際に 振り込まれる日も早くなります。寄付金控除のような申告義務のない還付申告は1月から提出することも可能です。
 税務署によっては駐車場のないところもありますので、できるだけ公共交通機関を利用しましょう。

・郵送する
 申告書は「信書」になりますので、クロネコなどのメール便は使えません。郵便局から送るのが無難でしょう。 当然ながら配送料は申告者が負担します。なお、消印が提出日になりますので、3/15必着ではなく3/15消印有効と 言うことになります。
 控えに受領印を押して返送を希望する場合は、住所等を書いた返信用封筒(切手を貼っておく)を入れて、その旨を 書いた手紙などを入れておきましょう。

・時間外収受箱
 税務署には時間外収受箱が設置されていますので、必要書類をそこに投函します。
 控えに受領印を押して返送を希望する場合は、住所等を書いた返信用封筒(切手を貼っておく)を入れて、その旨を 書いた手紙などを入れておきましょう。

 なお、受領印は内容を確認したという印鑑ではなく、書類を受理したという印鑑です。内容が不正な場合は、 後日連絡が来るらしいです。

5. 入金を確認しよう
 申告をしてしばらくすると入金予定日の通知が送られてきます。(16年度までは送られてきましたが、17年度の申告は送られてきませんでした。)入金予定日(約1ヶ月後)が過ぎたら確認してみましょう。
 なお、振込手数料は税務署が負担してくれます。

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