- 0. まず寄付をしよう
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寄付金控除を受けるためには寄付をしなくてはなりません。しかし、どんな寄付でも寄付金控除の対象になる
わけではありません。対象となるのは政治団体や一部のNPO(非営利団体)、自治体などです。寄付をする場合、
ホームページや電話等でその寄付が寄付金控除の対象かどうかを確認しましょう。
次に寄付をする際には、郵便振替ならば通信欄に、電話ならば口頭で、「領収書等、寄付金控除に必要な書類を
返信して欲しい」旨を伝えましょう。特に5,000円未満の場合、このように伝えないと経費削減のため領収書を
送ってくれない団体もあります。また、1年分をまとめて1月下旬頃に送ってくる団体もあります。
最後に必要な書類が届くまでは、郵便振替ならば受領証、クレジットカードならばその明細、現金書留ならば
受領証をなくさないように保管しましょう。特に、どこで、いつ振り込んだか(郵送したか)がわかるようにして
おきましょう。
- 1. 準備するもの
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さて、2月上旬くらいになったら次のものを準備しましょう。
- ・寄付金の領収書
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寄付した時に発行される領収書です。
場合によっては領収書ではなく郵便振替等を行った際に郵便局からもらえる半券(受領証)で代用できる場合も
ありますが、基本的には領収書を発行してもらいましょう。
団体によっては振込が確認された時点で発行してくれる場合もありますし、1月下旬に送られてくる場合もあります。
領収書が届くまで郵便振替の受領証はなくさないようにしましょう。また、領収書も再発行では確定申告に使用できない
場合がありますので、なくさないようにしましょう。
なお、2月になっても送られてこない場合は電話などで確認しましょう。その際に、いつどうやって寄付をしたのかを
聞かれますので、いつ、どこ(銀行or郵便局or郵送orクレジットなど)から寄付したのかは忘れないようにしておきましょう。
なお、会社の年末調整で生命保険、地震保険などの申請が間に合わなかったりした場合は当然ながら確定申告で一緒に申請できますので、保険会社が発行してくれる証明書も用意しましょう。
- 寄付した団体の証明書
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寄付金控除を受けられる団体であることを証明する証明書が必要になります。団体によっては領収書の裏面に記載
されている場合もありますし、領収書とは別に発行してくれる団体もあります。証明書が不要な団体もあります。
- 源泉徴収票
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1月下旬におつとめの会社からもらえる源泉徴収票が必要になります。ない場合は給与支払証明書が必要です。
これらは提出すると返却されませんので、必要ならばコピーをとっておきましょう。
- 銀行もしくは郵便局の通帳
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通帳を提出するわけではありませんが、書類を作成する際に還付金(戻ってくるお金)の振込先を記載するので、必要になります。
銀行はネット専業銀行や国外の銀行では受け取れない銀行がありますので、普通の銀行が無難です。なお、銀行、
郵便局の他にも農協、漁協、信用組合、信用金庫でも受け取れます。
- アクロバットリーダー
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Webで作成した確定申告書はPDF形式で出力されますので、PDFを読める環境が必要です。Acrobat Readerなどが
インストールされていない場合は、こちら
からダウンロードし、インストールしておいてください。
- 2. Webで確定申告書を記入しよう
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- 国税庁のホームページにアクセスします。
- 一番上の「確定申告書等作成コーナー」をクリックします。
- 右上の「所得税の確定申告書作成」をクリックします。
- 「給与還付申告書」をクリックします。
- 生年月日を入力し、「次へ」をクリックします。
- 源泉徴収票を見ながら、必要な項目を入力します。
- 「寄付金控除・政党等寄付金特別控除」をクリックします。(別ウインドウが開きます。)
- (政党等に寄付をしている場合は「政党等寄付金に関する事項」を入力します。していない場合は空欄にしておきます。)
- 領収書を見ながら寄付金の合計額を計算し、それを入力します。ただし、「都道府県、市区町村、日本赤十字」と「その他」は分けて計算し、入力する部分も分けて入力します。
- 寄付団体が1団体の時は、その団体名、および住所を記載します。複数団体に寄付をした場合は空欄にしておきます。
- 入力項目を確認して、「入力終了」をクリックします。(ウインドウが閉じます。)
- 入力項目を確認して、下の方にある「還付金確認」を押します。入力されたのが正しければ、いくら返ってくるかが表示されます。入力が正しくない場合はエラーが出ます。
- 下の方にある「入力終了」を押すとエラーチェックがされ、還付金(いくら戻ってくるか)が表示され、次に進みます。
- 「住所等・還付金口座」をクリックします。(別ウインドウが開きます)
- 郵便番号、住所、氏名、性別、世帯主、電話番号を入力します。
- 申告書を提出する税務署を書きます。管轄する税務署は決まっていますので、こちらから管轄の税務署を調べて入力します。なお、整理番号は空欄で構いません。
- 提出する日を記入します。予定日ではなく実際に提出する日です。まだ決めていない場合は、空欄にしておき印刷した後に手書きで記入します。
- 還付金を受け取る銀行等の口座を入力します。
- 入力項目を確認して、「入力終了」をクリックします。(ウインドウが閉じます。)
- (給与所得以外の所得、配当所得がある場合、別居の控除対象配偶者・扶養親族がある場合は、「住民税に関する事項」をクリックし、必要項目を入力後、「入力終了」をクリックします。
- 「次へ」をクリックします。
- 「確定申告書の印刷」をクリックすると別ウインドウでPDFファイルが表示されますので、A4普通紙に片面印刷します。
- 入力したデータを保存しておきたい場合は、「入力データを保存する」をクリックしてファイル名等を入力します。このデータは後日読み込ませることで訂正や再度印刷ができるようになります。
- 寄付した団体が複数ある場合は、印刷された申告書の「第二表」の19「寄付先の所在地、名称」に寄付した団体を記入します。たくさんあって書ききれない場合は、いくつか書いて「他」で〆ます。
- 提出する日を空欄にした場合は、各ページ左上のところに提出日を記載します。
- そのほか、文字数制限により入力できなかった項目がある場合は手書きで記載します。
- 確認した後に、1枚目の右上の「印」のところに印鑑を押します。
- 領収書と源泉徴収票は「第二表(4枚目)の裏にのり付けします。
※タブブラウザを利用している場合、スクロールバーが出ないことがあります。この場合ブラウザの大きさを変更すると出てきます。 ※平成17年度に記事を書いています。それ以降は操作が変わっている場合があります。
- 3. 税務署を調べよう
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申告書を提出する税務署を調べます。管轄する税務署は決まっていますので、
こちらから管轄の税務署を調べます。
- 4. 申告しよう!
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さて、提出書類を確認しましょう。
- 申告書(控えを含む)
- 領収書
- 寄付した団体の証明書
- 源泉徴収票
以上は最低限必要なものですが、訂正印とボールペンくらいは持って行った方がよいでしょう。
提出方法ですが、下記の3つの方法が使えます。
- ・直接持参する
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税務署に直接持参します。係の人が確認しますので、口の開いた封筒やクリアファイルなどに挟んで持って行った
方がよいでしょう。
開庁時間は月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時までです。ただし祝日は除きます。
一部の税務署では確定申告の期間、一部の日曜日もやっているところもあります。
こちらで確認してください。
締め切りに近くなると混雑が予想されますので、早めに提出することをオススメします。早めに手続きされると実際に
振り込まれる日も早くなります。寄付金控除のような申告義務のない還付申告は1月から提出することも可能です。
税務署によっては駐車場のないところもありますので、できるだけ公共交通機関を利用しましょう。
- ・郵送する
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申告書は「信書」になりますので、クロネコなどのメール便は使えません。郵便局から送るのが無難でしょう。
当然ながら配送料は申告者が負担します。なお、消印が提出日になりますので、3/15必着ではなく3/15消印有効と
言うことになります。
控えに受領印を押して返送を希望する場合は、住所等を書いた返信用封筒(切手を貼っておく)を入れて、その旨を
書いた手紙などを入れておきましょう。
- ・時間外収受箱
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税務署には時間外収受箱が設置されていますので、必要書類をそこに投函します。
控えに受領印を押して返送を希望する場合は、住所等を書いた返信用封筒(切手を貼っておく)を入れて、その旨を
書いた手紙などを入れておきましょう。
なお、受領印は内容を確認したという印鑑ではなく、書類を受理したという印鑑です。内容が不正な場合は、
後日連絡が来るらしいです。
- 5. 入金を確認しよう
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申告をしてしばらくすると入金予定日の通知が送られてきます。(16年度までは送られてきましたが、17年度の申告は送られてきませんでした。)入金予定日(約1ヶ月後)が過ぎたら確認してみましょう。
なお、振込手数料は税務署が負担してくれます。
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