- 1. 確定申告って、会社休んで申告に行かなきゃいけないの?
- そんなことはありません。確定申告は毎年1/1〜12/31までの所得についての申告を翌年の2/16〜3/15の間に
行うことになっています。通常は平日しかやっていない税務署も、この期間は一部の税務署だけですが、
日曜もやっているところがあります。(毎週ではありません)
また、郵便でも受付できますし、税務署の入り口には、時間外に書類を提出するための箱が設置されていますので、
そこに記入した書類を入れるだけでも大丈夫です。ただし、窓口での手続きの場合、領収書の入れ忘れなどポカミスを
しても税務署の人がチェックしてくれますが、郵便などの場合提出前に気をつけなくてはいけませんね。
ちなみに寄付金控除のように申告の義務がない場合は、1月から提出することも可能です。
なお、平成16年から電子申告が可能となり、専用ソフトを用いて家からネットワーク経由で申告できるように
なりました。しかし領収書等は別途郵送する必要がありますし、申し込んだりする必要もあるので、結構面倒かも
しれません。詳しくはe-TAXホームページへ。
- 2. 難しい書類をたくさん書かなきゃいけないの?
- 今ではWeb上で必要な情報を入力するだけで自動で提出書類を作成してくれます。(ただしカラープリンタが
必要になります。また作成書類はpdfになりますので、自宅にプリンタがなくてもpdfを保管し、これを会社で印刷
することも可能です。)
Webに入力する項目も、生年月日や住所など個人情報、1月下旬にもらえる源泉徴収票の記載項目、いくら寄付したか
などを入力していくだけで、10〜30分程度で入力し終わります。
当然ながら暗号化されてますので、個人情報がネットワーク上から盗み見られる心配はありません。
- 3. 税務署で待たせられたりするんじゃないの?
- 平日は私も仕事なので、日曜日に行きましたが、税務署にいた時間はせいぜい5分程度でした。
まず係の人に提出書類(Web上で作成したものに、印鑑を押したもの)を提出し、源泉徴収票と、寄付金の領収書を
提出します。係の人は足りないものがないかをチェックし、それらをまとめて、控えに受領印を押してそれを
返してくれるだけです。基本的に内容のチェックはWeb上で行いますので、係の人は内容のチェックまではしません。
ですから早いのです。
ただし、簡単な相談以外はのってもらえないこともありますので、わからないことがある人は平日に
行った方がよいですね。
- 4. 少額だし。。。
- 寄付金控除は普通は
寄付金控除額=「寄付金」または「総所得金額×0.4」の少ない方−2,000円 |
です。
でも、総所得金額の30%を寄付する人は滅多にいないでしょうから、通常は
です。
4万円寄付したとすると、控除額は3万8千円。ここで誤解しないで欲しいのは、控除額とは、
課税対象額から3万8千円控除されると言うことで、3万8千円返ってくると言うわけではありません。ただ自治体に寄付するふるさと納税ではまた計算が違うので注意してください。確定申告して戻ってくる還付金は少ないですが、翌年の住民税が戻ってくるのでお得ですが、正直言って専門知識を知らないサラリーマンにはちょっと難しいかも。
所得金額が500万円で、年末調整で提出した控除額(社会保険料や生命保険控除などの合計)が100万円だとすると、
課税対象額は400万円。この400万円に対して所得税がかかります。4万円寄付すると396万8千円に所得税がかかるという
ことです。
所得税は所得が多い人ほど税率が高くなる「累進税率」なため、一概に寄付金控除が3万8千円と言ってもいくら
返ってくるかはわかりませんが、普通のサラリーマン(肩書きのない一般職)くらいの給料だと、2〜3千円
くらいが返ってくると思われます。まあ、4万円寄付して、小一時間の手間をかけて、2,3千円というのを
どう判断するかですけどね。。。この2,3千円を国に税金として国に納めても、
今の日本では、有効に活用してくれるかどうか不安なので、それだったら返してもらった方が良いと思うのは
私だけでしょうか?
- 5. いろんなところに寄付しているけど、1回あたりが少ないんですが?
- 寄付金控除は諸団体への寄付の合計として計算されます。ですから、1回あたりが1万円未満だとしても
複数の団体に寄付をしていて、その合計が5,000円を超えていれば寄付金控除が受けられます。
それぞれに対して領収書等がすべてそろっている必要がありますが。