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ビタミン




ビタミンC
    ビタミンと言ってもたくさんの種類がありますが、真っ先に思い浮かべるのは、ビタミンC ではないでしょうか? ビタミンは炭水化物や脂質、タンパク質などと異なり、栄養源ではありませ ん。しかし機械に潤滑油が必要なように、動物には栄養源のほかにも潤滑油すなわちビタミンが必要 になります。もう少し詳しく言うと「補酵素」ということになります。生体内では酵素反応が頻繁に 起こっています。例えば、食べたものを消化するとき、細胞が分裂するときなど、数え切れないくら い多くの酵素反応があります。その酵素反応を助ける物質を補酵素と言います。この補酵素、ビタミ ンが不足すると(もちろん種類によりますが)夜盲症、脚気、壊血病貧血、不妊症などになってしまいます。 このページでは、我々にとっての潤滑油:ビタミンについて説明します。     1897年、鶏の脚気が流行しました。米糠がこの治療薬になるとアイクマンという学者が発見 し、1911年カシミールという学者が、米糠に含まれる抗脚気成分を「anti-beri beri vitamine」と 名付けました(「beri beri」とは脚気の意味)。このとき初めて「ビタミン」という名前が出ました。 では「ビタミン」の語源は何でしょう? このときの米糠の成分がアミン(-NH2)の一種で、病気を治 したことから「Vita」(ラテン語で「生命」と言う意味)をくっつけて、「Vitamine」と名付けました。     そして次々とビタミンと命名するにふさわしい物質が発見されてきましたが、その中には、 アミンでない化合物も発見されました。しかしそのときにはもう「ビタミン」というなが浸透して いたため「Vitamine」を「Vitamin」と改名し、発音はそのままにすることにしました。     その当時発見されていたビタミンは脂溶性のビタミン、水溶性で抗脚気性のビタミン、水 溶性で抗壊血病のビタミンが知られており、それぞれを「ビタミンA」「ビタミンB」「ビタミンC」 と命名し、以降発見されるものを「ビタミンD,E,F,G・・・」と命名することにしました。     しかしその後、数多くのビタミンが発見され、似たような性質も多いことから、「ビタミ ンB3」などのようにアルファベットの右に数字をつけることにしました。ところがビタミンの一種 と思っていたものが違っていたり、別の名前のビタミンが同じ物質であったりなど、名前の統廃合 が起こり、アルファベットや数字が飛び飛びの状態になってしまいました。また、「ビタミンBT」 のように、アルファベットの右にアルファベットをつけたものもありました。
    ビタミンについて説明すると、本が書けてしまうので、体調の悪い人のためのビタミン講 座と題して、以下書かせてもらいます。 〜目が疲れやすい、皮膚があれる〜     ・目が疲れやすい、夕方見えにくい、暗いところから明るいところへ(またはその逆)移動し      た際に、見えにくい(目が慣れにくい)。     ・皮膚がカサカサ、鳥肌が立ったように肌が荒れる。     ・風邪を引きやすい      ビタミンA不足の可能性
〜体がだるい、動悸、息切れ〜
    ・静かにしていても、全身だるい、疲れやすい。
    ・少し動いたりしただけでも、動悸や息切れ。
    ・足がむくむ、手足がしびれる
     ビタミンB1不足の可能性

〜唇、口、まぶたの粘膜があれる〜
    ・口内炎や口角炎ができやすい。
    ・肝臓が痛い。
     ビタミンB2不足の可能性

〜不眠症、ふけが多い〜
    ・口内炎や口角炎ができやすい。
    ・不眠症。
    ・ふけが多い、皮膚の角質化。
    ・脱力感。
    ・脱毛。
    ・月経異常
     ビタミンB6不足の可能性

〜寝付きが悪い〜
    ・倦怠感
    ・集中力の低下
    ・記憶力低下
    ・めまい
     ビタミンB12不足の可能性

〜歯ぐきから血が出る、打撲しやすい〜
    ・リンゴなどをかじったときに、歯ぐきから血が出る、歯槽膿漏
    ・アザができやすい
    ・骨折、打撲しやすい
    ・いらいらする
    ・皮膚が黒くなる
     ビタミンC不足の可能性

〜骨折しやすい〜
    ・骨折しやすい
    ・虫歯になりやすい
     ビタミンD不足の可能性

〜老けてる?!〜
    ・動悸、息切れ
    ・自律神経失調症
    ・頭痛、生理痛
    ・腰痛、関節痛、肩こり、冷え性
    ・小じわやしもやけ
    ・肝臓が弱い
    ・年齢のわりに老けている
    ・子供ができない
     ビタミンE不足の可能性

〜その他〜
     ビタミンK不足の可能性


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新たなビタミン発見!!

PQQ
  これまでビタミンは13種類が知られているが、1948年以来55年ぶりに新たなビタミンが発見されました。 その物質は「ピロロキノリンキノン(PQQ)」と言い、1979年にアメリカの研究者によって最近から発見された。 ほぼ同時期に日本でも酢酸菌という菌から発見されている。

  このPQQは納豆、パセリ、ピーマン、緑茶、ウーロン茶などに多く含まれ、これまで補酵素としての 生理活性は認められていたものの、今回ビタミンとしての機能があることがわかった。

  理化学研究所の加藤忠史チームは、そううつ病にかかわる遺伝子の研究中、動物細胞内でアミノ酸の分解に 必要な酵素の遺伝子を発見。この酵素はPQQと結合しないと働かないことがわかり、「代謝に重要な物質」など、 ビタミンの定義を満たすことが確認された。



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